十二支は本来、時間や方角を示すために古代中国で生み出されたものです。また、12年をひと回りとして、1年1年の特徴を示すものとしても使われています。
そんな十二支を元にした占いも多く、今でも四柱推命や算命学は大人気。12の年には、それぞれ動物が割り当てられていますが、その動物にも特別な意味が込められています。生まれた年の特徴を知ることで、さまざまなことが見えてくるのです。
さてここでは、十二支の5番目である辰年について解説します。2024年の十二支である辰には、どのような特徴があるのでしょう。辰年についての基本的な知識から始めて、辰年生まれの人の特徴や運勢、相性のいい十二支についても紹介します。自分、あるいは気になる人を理解する助けとしてください。
目次
辰年(たつどし)の意味や歴史
十二支の中で、辰年だけが架空の動物であることに違和感がある人もいるかもしれません。龍という文字には、ワニという意味がありますから、十二支も実はワニだとする説もあります。ですが、日本でも中国でも龍は神聖で、特別に縁起のいい存在です。
神様の使いだったり、神様そのものだったりするので、十二支のひとつに選ばれたとしても、そこまで不自然ではありません。「昇り龍」という言葉があるとおり、龍は出世や権力の象徴で、古くから信仰の対象です。
そもそも、龍や龍神は、自然エネルギーを模したものだと言われています。時には運気の流れそのものを、龍に見立てることも。「辰」という漢字の成り立ちも、蜃気楼や星など神秘的な自然現象や事物が関わっているとされています。
過去、「辰年(たつどし)」に起きたこと
辰年は、出世や権力の象徴とされているからか、過去には国や世界の情勢を動かすような重要な出来事が起こっています。政治の世界を動かすような大事件や戦争など、歴史的に重要な出来事が多いのです。
たとえば、1868年の戊辰戦争は、辰年に起こったことが名前からもわかります。また1904年の日露戦争も、日本人にとって忘れてはいけない戦争のひとつです。他にも、歴史的な大規模デモである血のメーデー事件も、1952年の辰年に起こった事件。また政治の面に目を向けると、有名な汚職事件が2つも起こっています。1976年のロッキード事件と1988年のリクルート事件です。どちらも、日本の政治経済に与えた影響が無視できない大事件と言っていいでしょう。
一方で、辰年は、人の生活を大きく好転させるような出来事も起こりやすいです。たとえば、1964年の東京五輪や東海道新幹線の開通、1988年の青函トンネルや瀬戸大橋の開通なども無視できません。2012年には東京の新たなシンボルである東京スカイツリーが開業しました。格安航空会社(LCC)の参入が始まったのも、2012年ですから、運輸や移動に関わる出来事も多いです。エネルギーの流れを象徴する、龍の特徴と言っていいかもしれません。世界情勢に目を向けてみても、後世につながる重要な出来事が起こっています。
一例を挙げると、2000年にはロシアでプーチン大統領の政権が誕生しました。2012年は、中国で習近平国家主席、北朝鮮で金正恩第1書記による統治が始まった年でもあります。
辰年(たつどし)の性格や特徴
辰年生まれの人は、優れた才能やカリスマ性、他にはない個性を持っていることが多いです。しかも、自分が優秀であることを理解していて、力を発揮していく意欲もあります。どんな状況でも華々しく活躍できるので、周りから注目されることも多いでしょう。
そういった人たちの期待に応えたいという気持ちも強め。情熱的でパワフルな性格をしていることも多いです。こういった性質は、人々からの人気を集めるような立ち位置で発揮されやすいものだと言っていいでしょう。
だからなのか、辰年生まれには俳優やタレント、スポーツ選手といった職業の人が多い傾向もあります。
一方で、気をつけていないとわがままになったり、自信過剰になったりする一面も。自分らしく振る舞おうとするあまり、周りと足並みをそろえられないことも多いのです。そのせいで周囲の反感を買ってしまうと、人気を高めていけなくなってしまいます。自分が周りに見られていることを、意識して行動したほうがいいでしょう。
辰年(たつどし)生まれの人の恋愛傾向
辰年生まれの人は、自分の個性に誇りを持っています。そのため、個性を大事にしてくれる相手を好きになることが多いです。常識にとらわれず、ありのままの自分を見てほしいと思っているのでしょう。恋人とは、お互いのことを尊重できることが重要なのです。
また、辰年生まれの人には、優れた美意識の持ち主が多いのも重要なポイント。外見のよさやファッションセンスなど、見た目も軽視することはありません。もちろん本人も、おしゃれな人であろうと努力しています。
そして、辰年生まれの人は、恋愛において情熱的なところを見せるタイプです。いったん恋が始まると、愛情は激しく燃え上がって、幸せをつかみ取ろうとします。ただし相手とうまくいかず、一気に愛情が冷めてしまうこともあるでしょう。
辰年(たつどし)生まれの人の仕事運
辰年生まれの人は、仕事でも独自の活躍を見せる場合が多いです。他の人とは違った切り口で物事を見ているため、常識に縛られない素晴らしいアイデアを生み出せます。そんなアイデアを大事にしながら働くと、ライバルに差をつけたり職場の人たちから重宝されたりしやすいです。
本人も周りから認められることに喜びを感じるので、ますますモチベーション高く働けるようになります。ですから、単調な事務仕事よりも、企画や営業面で活躍しやすいです。
さらに、辰年生まれの人には、優れたリーダーとしての才能が備わっています。もともとカリスマ性の持ち主ですから、人の上に立つことで、仕事運を高めやすいのでしょう。優秀な人なので、出世が早いのも重要なポイントです。
辰年(たつどし)生まれの人の金運
辰年生まれの人は、お金の使い方が派手になる傾向があります。将来を見据えてコツコツ貯蓄を増やしていくのは、あまり得意ではありません。せっかく稼いだお金は、欲しい物を買うのに使いたいという気持ちが強いのです。美意識の強い人が多いですから、服や道具に一流の物を求めることも多いでしょう。
また、親しい人たちのために出費することもためらいません。心のどこかで、ケチケチしたくないと思っているのです。ただし、そういったお金の使い方が金運を下げることはありません。それどころか、お金の流れがスムーズになります。派手に出費するぶん、稼ぐだけの実力は備えているということなのでしょう。
経済的な部分で苦労することは少なく、むしろ金運はいいのです。気前よく出費する姿勢が、お金に好かれる理由でもあります。また自分を高めるために出費する姿勢も、やはりお金を引き寄せているのです。もともとお金は、お金のあるところに寄ってくると言われています。派手に稼いで派手に使うタイプの辰年生まれは、本質的に金運が高くなりやすいと考えていいでしょう。
そんな、辰年生まれの人の金運が、もっとも高まるのは自分の十二支の年です。つまり、2024年は、普段よりも金運が高まっていると考えていいでしょう。その気になれば、大きな財を築く年にもできますから、まずは自分が金運に恵まれやすいことを自覚しておきましょう。続く2025年も金運の良好な流れは続きますから、そのつもりでいてください。
辰年(たつどし)と相性のいい干支は?
辰年と相性のいい干支は、「子年」と「申年」、そして「酉年」です。
◆子年
積極的で、時には我が強くなってしまう辰年生まれを、子年の人はしっかり受け止めてくれます。これは子年生まれの人が謙虚で、包容力を持っているからです。辰年の人がどんな目標を持っていても、子年の人なら支えとなってくれます。また、子年と辰年の組み合わせは、経済的な安定を生み出す可能性が高いです。恋人としても結婚相手としても、いい相性にあると考えていいでしょう。
◆申年
好奇心が強い申年生まれは、辰年生まれが持っている個性や才能に惚れ込んでくれる可能性が高め。仲よくなると辰年の人を尊敬して、2人の交流から刺激を受けるようになってくれます。おかげで自然と、心が躍るような楽しい交流ができるのです。それぞれの趣味を一緒に楽しめるようになると、さらに相性のよさを実感しやすくなります。また、申年と辰年は、お互いの実力を伸ばしていける相性です。関係が深まるほどに、人生を有意義なものに変えていけるでしょう。
◆酉年
行動力のある辰年を、もっともうまく支えてくれるのは、理性的な酉年の人。辰年がリードして酉年がサポートに回ると、最高の関係を築けます。お互いの足りない部分を補ったり、長所を伸ばしたりもできますから、人生に大きなプラスをもたらす可能性が高いです。また、酉年と辰年の関係は、強い信頼で結ばれます。一緒にいると得られるものが多いおかげもあって、かけがえのない関係になりやすいのでしょう。
まとめ
優れた才能や、多くの人を惹きつけるカリスマ性を持っていることが多い辰年生まれ。自分の持っている能力や信念をうまく生かすことで、有意義な人生を送っていけるタイプと考えていいでしょう。どんな状況でも、自信を持って行動するよう心掛ければ、多くの成功や幸せをつかめるようになります。
恋愛ではドラマチックな展開を迎える可能性が高いですし、仕事でも大きな成功をつかめるでしょう。辰年の人には、1人で華々しい活躍ができるというイメージがあります。
ところが、実際には恋人や結婚相手といったパートナーができてからが人生の本番。支えてくれる人ができることで、一気に活躍の幅が広がるのです。ですから、プライベートの友人付き合いや職場の同僚との関係も重視しておきましょう。
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