現在は、主に年を数えるために使われている十二支。本来は年だけではなく、日時や方角などを表すものでした。そして、そんな十二支を使って、性格診断や占いもできます。
算命学や四柱推命などは、今でも人気のある十二支を使った占いです。古代中国で生まれ、長く研究と実践を繰り返してきた占いは、驚異の的中率を誇っています。ですから、十二支が持っている特徴を知ることは、人を知る上でとても重要なことなのです。
そこでここでは、特に巳年生まれについてくわしく解説します。巳年に生まれた人がどんな性格なのか、どんな運気の流れを持っているのか、説明しましょう。さらに、巳年生まれの人と相性のいい十二支も紹介するので、恋や人間関係の参考にしてください。
目次
巳年(へびどし)の意味や歴史
巳という文字に割り当てられた動物はヘビです。ヘビは生涯に何度も脱皮を繰り返し、成長していく動物。その様子から、復活や再生を象徴する動物とされてきました。ヘビは毒を持っていることもありますし、その形状から恐れられることも多い動物。ですが神様や聖獣としてあがめられることも多いです。
日本でも、各地に白蛇を祀っている神社があります。世界を見渡しても、神話や伝説にヘビが現れる国や地域は多いです。そんな、神聖な動物であるヘビが十二支に加えられたのは、決して不思議なことではありません。
それにヘビは、長く生きることで龍に変身するとも言い伝えられています。辰年の次に巳年がくるのには、そういう意味があるのかもしれません。
過去、「辰年(たつどし)」に起きたこと
復活や再生を象徴する動物であるヘビ。そんなヘビと関連づけられた巳年は、何か新しいことが始まる年だと言われています。実際、歴史を振り返ってみると、次世代につながる重要な出来事が起こっているのです。
たとえば645年の大化の改新は、中大兄皇子らが蘇我氏を打倒して新しい国をつくったという出来事。また、それまで権勢の限りを尽くしていた平家が源氏に滅ぼされた壇ノ浦の戦いも、巳年である1185年の出来事です。さらに、1905年には日露戦争の終結、1941年は真珠湾攻撃から太平洋戦争が勃発します。少しさかのぼって1929年は、ニューヨークの株式市場が大暴落したことから始まる「世界恐慌」の年で、これも大きく時代が変わっていくきっかけでした。
新しい時代といえば、20世紀が終わって21世紀が始まった2001年も巳年。この年には、アメリカの同時多発テロが発生しました。続く2013年は、アベノミクスが始動した年として知られています。また、新たなローマ教皇フランシスコ(第266代)が選出されたのも2013年です。そして、新たな巳年は2025年。この年には日本国際博覧会(大阪・関西万博)や第20回世界陸上などが開催される予定です。
この年も次の世代につながるような、何か新しい時代のスタートとなるのでしょうか?
巳年(へびどし)の性格や特徴
生命力や再生といった意味合いの他、執着心の強さもヘビの特性。そのため、巳年生まれの人には、こだわりの強さや粘り強さが備わっていることが多いです。いったん「こう」と決めると、目的を果たすまでは決してあきらめません。しかも、ゴールするために、どんな状況でも冷静な行動を見せられます。
ただ頑固なだけではなく、目的を果たすための実力や頭のよさも持っているのです。それにヘビという動物は、知恵の象徴でもあります。難しい問題を解決することも、新たな挑戦を成功へと導くこともできるでしょう。一方で巳年生まれには、心配性の一面もあります。つい悪い想像をしてしまい、暗くなってしまうこともあるでしょう。そのせいで行動力が落ちてしまう場合もありますから、あまりネガティブな考えを抱かないよう注意したほうがいいです。
また、余計な回り道をしてしまわないよう気をつけましょう。もともと実力も知恵もあるのですから、それを前向きに使うことが大事なのです。
巳年(へびどし)生まれの人の恋愛傾向
巳年生まれの人は、恋愛で精神的なつながりを大事にします。恋人と心がつながっていると実感できると、安心して交際を続けていけるのです。
そのため、相手を理解しよう、相手から理解されようと頑張ります。愛する人とじっくり向き合って、本音で話し合うことが大事だと考えてもいるでしょう。そんな姿勢から、巳年生まれはクールに見えることがあります。ですが、本来は恋に対してとても情熱的な性格なのです。
ただ、相手のことを好きになるまでに時間がかかるという一面はあります。恋をする前に、いろいろと考えることが多いのでしょう。相手との相性がいいのを確信してからアプローチに移ろうとするので、他よりも時間がかかってしまうのです。
巳年(へびどし)生まれの人の仕事運
巳年生まれは仕事においても、執着の強さや粘り強さを発揮します。おかげで難しい業務でも、着実に成果を残していけるでしょう。また、仕事の効率を上げようと一生懸命になれるので、どんどん成長していくといったイメージもあります。
また、仕事に関する知識を吸収したり、技術に磨きをかけたりする姿勢もあります。そのおかげもあって、スペシャリストと言われるほどに成長できる可能性を秘めているのです。職場では誰よりも仕事に精通する可能性があるので、将来性はバッチリ。真剣に働いている限り、仕事運にも恵まれやすいです。
巳年(へびどし)生まれの人の金運
金運を高めるため、財布にヘビの抜け殻を入れておくというおまじないについて聞いたことがありませんか?ヘビという動物は、実のところ金運と強い結びつきがあるのです。脱皮を繰り返して成長していくヘビは、繁栄を象徴する動物。世界各地で金運と結びつけて考えられています。12日ごとに巡ってくる「巳の日」という吉日があるのですが、これも金運が高まる日です。そんな巳年生まれの人は、もともと高い金運を持っていると考えていいでしょう。
また、巳年生まれの人は、お金のつかい方が慎重な面もあります。貯蓄することを好みますし、節約も苦になりません。少しずつ財産が増えていくことに、喜びを感じられる性格と言ってもいいでしょう。また物持ちもいいほうで、余計な出費が生じにくいというのもあります。
道具を大事にする姿勢も、お金に好かれる理由のひとつ。気に入った物は高くても手に入れる…そんな姿勢もありますが、それを長く使い続けるため無駄な出費にはなりません。さらに巳年生まれの人は、高い理想を持っていることが多いです。しっかりと将来を見据えていて、夢の実現に必要な貯蓄ができます。おかげで成功者になりやすいですし、老後にお金で困るといった心配もありません。
巳年生まれの人なら、家族を養うのもそう難しくはないでしょう。愛する人たちのため、上手にお金をつかえる人でもあるのです。金運の高さが、幸せな人生を送っていくための原動力になっていると言っても、決して大げさではありません。
巳年(へびどし)と相性のいい干支は?
辰年と相性のいい干支は、「丑年」と「申年」、そして「酉年」です。
◆丑年
丑年と巳年の共通点は、真面目で勉強熱心なところ。この2人が力を合わせると、どんなに難しい物事もクリアしていけるようになります。どちらも我慢強く、コツコツ努力を積み重ねられるタイプでもあるので、時間はかかっても必ず成功をつかめるでしょう。もちろん心強い味方として信頼をはぐくんでいけるので、手放すことのできない関係を築けます。協力者としてはもちろん、恋人や結婚相手としても良好な相性です。
◆申年
一見すると、巳年と申年は正反対という印象があります。粘り強くひとつの物事に打ち込んでいく巳年生まれと、次々に関心が移り替わっていく申年生まれの人。共感するのが難しそうと感じるのも仕方がありません。ところがどちらも、自分とは違う存在から刺激を受けられるのです。おかげで一緒にいるとさまざまなことを学べますし、退屈せずに日常を送っていけます。意外にも、良好な相性にあるのです。
◆酉年
見た目はクールで、内面に情熱を秘めているところが、巳年と酉年の共通点です。知的なところもよく似ており、おかげで気が合います。お互いへの理解が深まるほどに、息ピッタリの行動を見せられるようになる相性ですから、長く関係を続けることが重要。関係性が成熟するほど、相性のよさを実感しやすくなるので、恋人や結婚相手としてふさわしい相性だと考えていいでしょう。忍耐強い巳年生まれなら、この関係を必ず良好なものにできます。
まとめ
自分の目標を達成するまで、決してあきらめずに行動できる巳年生まれの人は、将来性のあるタイプと言っていいでしょう。自分磨きを怠る人ではありませんから、最終的には知識や才能にも恵まれます。人間関係も有益なものになりやすく、あらゆる面で成功を手にしやすい人なのは間違いありません。
将来について、しっかりと考えることもできるので、無駄な人生を送ってしまうといった心配がない点も重要。巳年の人が人生に迷ってしまう可能性は、そう高くありません。一時的に迷いを抱いたとしても、それを断ち切って明るい未来を目指せるようになります。ですから巳年生まれは、幸せを実現しやすい十二支だと信じてください。
さて、巳年の特徴について紹介してきましたが、まだまだ知りたいことはあるのではないでしょうか。まだ知りたいことがあるのなら、「当たる」と有名な木下レオン先生が監修した占いをおすすめします。以下から無料の鑑定ができますから、まずは試してみてください。
自分の特徴や運勢について、さらに理解を深められますから、人生に幸運を引き寄せやすくなるかもしれません。