十二支は暦や方角を示すものとして、中国で生み出されました。本来は十干と合わせて、60の方位や時刻、年月日を示しています。これに親しみやすい動物を当てはめたのが、現在の十二支なのです。
特に占いで重視されるのは、生まれた年が十二支のどれに当たるか。十二支のそれぞれには、特徴的な性質や運気の流れ方があって、生まれた年で多くのことを読み取れるとされています。
この記事では、十干の一つである「癸」について解説いたします。
ポピュラーな占いである四柱推命や算命学などは、この十二支や十干を使ったものです。そんな十二支について、詳しく解説しましょう。
今回は十二支の中でも、1番目に当たる子年について、持って生まれた性格や運勢、相性のいい十二支などを見ていきます。自分のこと、あるいは気になる子年生まれの人のことを知る手掛かりとしてください。
目次
子年(ねずみどし)の意味や歴史
ネズミというと、どんなイメージを抱くでしょうか?現実のネズミには害獣の側面もありますから、あまり縁起のいい動物ではないと考える人もいるはずです。
ですが、お金持ちの蔵で増えていくネズミは、豊かさの象徴ともされています。何より人に身近な動物で、その素早い動きから知恵や器用さを暗示させることもある動物。十二支の成り立ちを解説した昔話でも、牛に乗って1位を勝ち取る知恵者として描かれています。
また「子」は、生まれることや繁殖することを表す漢字です。植物が芽を出すところを示しているとされていて、何かがスタートする兆しでもあります。ネズミを当てはめるにあたって、「子」はとてもふさわしい漢字と言ってもいいでしょう。
過去、「子年(ねずみどし)」に起きたこと
植物の芽吹きやネズミの多産な点など、子年には何かと生まれたり育ったりするイメージがあります。そのため昔から子年は、始まりの年、繁栄の年とされてきました。株式相場においても「子は繁栄」といって、上げ相場になりやすい年回りだとされています。
そんな子年ですから、過去にも「始まり」に関わる出来事がたくさん起こっているのです。たとえば1960年は、現在の天皇陛下が生まれた年。この年には日本とアメリカの相互協力が約束され、両国の新たな関係がスタートしています。
また1972年は、沖縄が日本に返還された年。日本と中国の関係が正常化して、上野動物園にパンダのカンカンとランランが来日したのもこの年です。
さらに、遡りますが、明治から大正への改元があったのも子年である1912年でした。一方で中国の暦では、子年は騒乱の年とも言われています。天下分け目の戦いとして有名な関ヶ原の戦いは、子年である1600年に起こりました。また1840年には、清とイギリスの間でアヘン戦争が勃発しています。また、日本においても世間を揺るがすような大事件が起こりました。
すべてを挙げることはできませんが、たとえば1972年のあさま山荘事件や1984年のグリコ・森永事件は子年の出来事です。経済の面では、2008年のリーマン・ショックなどは世間を揺るがす大事件と言っていいでしょう。「子は繁栄」と言われている年回りに起こった金融ショックには、驚かされた人も多かったかもしれません。
子年(ねずみどし)の性格や特徴
子年に生まれた人は、賢くて真面目なタイプが多いです。好奇心が旺盛で、素早く行動できる人が多いため、成果をあげるのが早いでしょう。頭の回転が速いおかげで、どんどん成功を積み重ねていけるのです。手先も器用ですし、得た情報を活用するのもうまいので、周りが驚くような活躍を見せる場合も。
それから子年の人は、自信に満ちた野心家である場合も多いです。負けん気が強く、ライバルがいると実力以上の働きを見せられるタイプ。ただし人によっては、プライドを傷つけられないよう勝負を避けるようになる場合もあるので、あきらめ癖がつかないよう気をつける必要があります。やや我慢が足りない一面もあるので、「活躍していく」という強い意志を持ったほうが、よりよい人生を送れるでしょう。
さらに子年生まれには、社交的な人が多いのも特徴的。ネズミが群れをつくるように、協力し合える仲間を増やして、有利に人生を進めていけます。チームワークに優れたタイプでもあるのです。
子年(ねずみどし)生まれの人の恋愛傾向?
もともと社交的な傾向が強い子年生まれの人は、周りから「恋多き人」といったイメージを持たれることが多いです。明るく華やかな雰囲気の人が多いので、実際に異性からモテやすいのは間違いありません。
恵みをもたらす雨のように、献身的な愛をささげることでしょう。控えめながらも、遠くから支えたり、見守ったりすることで、静かに愛情を示す傾向があります。誰にでも優しく、時にはその優しさが誤解を招くこともありますが、それは「癸」の温かい心から来るものです。
ただし、実のところ子年生まれの人は、恋愛に対して一途。恋が多いどころか、安易に恋をスタートさせない慎重な人なのです。幸せな恋愛を実現するために、お付き合いする相手を厳選しようとする姿勢もあります。そのため異性からの人気がある割に、恋のトラブルは少ないです。
そんな子年生まれですが、いったん恋がスタートすると相手を情熱的に愛します。ロマンチストの一面も持っていて、愛する人との関係を盛り上げようと一生懸命になるのです。
子年(ねずみどし)生まれの人の仕事運
子年生まれの人には、意外にも野心家の一面があります。そういった内面が出やすいのは、仕事をしている時。出世欲や名誉欲が強いぶん、人よりも活躍できるのです。周囲に認められるための努力を惜しむこともありませんし、そのおかげで仕事運はどんどん高まっていく傾向にあります。
また、賢さや器用さを備えているため、新しい環境に適応するのも早いです。そういった面も、仕事で成功するための重要な要素となっています。
一方で、実は精神的に打たれ弱いという短所も。だからなのか、他人と競い合うような仕事では実力を発揮できないこともあります。誰かと争いながら上を目指すよりも、1人でコツコツ努力を積み重ねるほうが、性に合っているのでしょう。
子年(ねずみどし)生まれの人の金運
十二支の中でも、最高の金運を持っているのが子年生まれの人です。生まれながらにしてお金に好かれていて、自然と富を蓄えていけます。特に狙っていなくても、収入アップのチャンスや臨時収入を引き寄せることができて、経済的な苦労とは無縁。人によっては、労せずに大きな財産を築き上げることもできるでしょう。
例えば、銀行員や証券会社の社員など、お金に関わる職業に就いている場合は、かなりの活躍が期待できます。一般的な会社でも、経理に関わる部署にいると、将来は安泰です。
もっとも、ただの幸運だけで財を築いていく人ではありません。財産を増やすために、努力を怠らない人でもあるので、周りから頑張りを認められる可能性も高いのです。おかげで、多くの財を成した後も、周りにねたまれることはありません。これだけ頑張っているのだから、お金を稼ぐのは当然…そう思ってもらえるタイプなのです。
また、子年の人が金運に恵まれるのは、危機を察知する能力が高いからでもあります。お金を運用していても、資金を投入するべき時や引き上げるべき時を、正確に見抜けるようになるでしょう。
生まれ持った賢さや器用さが、お金の面にも発揮されるのです。危ない橋を渡らず、堅実に稼いでいくこともできます。
ただ、人からねたまれないと言いましたが、ケチだと思われる可能性があることは覚えておきましょう。あまりお金に執着しすぎると、「儲けばかり考えている」などと勘違いされてしまうのです。
子年(ねずみどし)と相性のいい干支は?
子年と相性のいい干支は、「丑年」と「辰年」、そして「申年」です。
◆丑年
丑年と子年の共通点は、コツコツと努力を重ねていくことです。丑年が時間をかけて努力を積み重ねるのに対して、子年はフットワーク軽く頑張ります。そんなペースの違いはありますが、お互いの努力を認め合いやすいため、共感は強くなるのです。ペースが違うからこそ、お互いの行動から刺激を受けられるというのもあります。仲よくなれば、お互いの足りない部分を補い合うこともできるでしょう。
◆辰年
辰年の特徴は、なんといっても優れたリーダーシップです。そんな辰年生まれの人なら、心に打たれ弱いという一面がある子年の人を引っ張ってくれます。実際、辰年の人をリーダーだと思うようになれば、本来の実力を発揮しやすくなるでしょう。いざという時の相談相手としてもふさわしく、一緒にいるだけで心強さを感じられるようになります。また、辰年にも子年にも負けず嫌いの一面がありますから、そういった部分で共鳴することもできるのです。
◆申年
子年も申年も、好奇心や向上心が強いタイプです。おかげでおしゃべりは弾みやすいですし、一緒に行動すると得られるものも多くなります。誰かの助けがほしいと感じた時は、申年生まれの人を頼ると、望む以上の助力を得られるでしょう。そんな2人なら、友人としても恋人としても最高の関係を築けます。切磋琢磨して実力を高めたり、支え合って成功をつかんだりできるのです。
まとめ
子年生まれの人について、どんな特徴があるのか、どんな運勢があるのか解説してきました。冷静に考えると、ネズミはあまりイメージのよくない動物ではありますが、賢さや行動力の活発さなど、さまざまな性質を持っています。野心やプライドもあって、いい意味で貪欲に人生を進んでいけるタイプと言っていいでしょう。少し心に打たれ弱いところはありますが、それも人との付き合い方を工夫すると、克服できることはお知らせしたとおりです。
それに、子年の人は、自分の短所ばかりに目を向けず、前向きな気持ちで行動したほうがどんどん成功をつかめるでしょう。その気になれば、大きな富を手にすることも可能だという点も忘れないでください。
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