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庚子(かのえね)とは?
庚とは十干の一種であり、陽の金にあたります。陽の金とは、大きな鉱物や宝石の原石などを示す十干であり、性質としては鋭さや切れ味を意味しています。また、きらめく宝石の原石のように、内に輝きを秘めた様子をイメージさせることもあるのが特徴です。そして、子は最初の十二支であり、季節で言えば冬を表します。つまり、庚子とは冬のように凍てつく冷静さと、切れ味を持った刀剣を組み合わせた性質の持ち主であると言えるでしょう。
「庚子」の人の性格や特徴は?
庚子は冷静な感覚の持ち主であり、どんなときでも自分を見失うことはありません。鋭い知性によって的確な判断を下し、淡々と物事を処理していく高度な能力を持っているため、さまざまな場面で頼りにされる存在と言えます。一方で、内には繊細な一面も秘められており、他者の何気ない一言で傷ついてしまうこともあるようです。基本的には誰に対しても本心を見せませんが、プライドが高い性質を持っているので、自分を軽んじる相手とは自然と距離を置きます。
「庚子」の性格や特徴①「ドライで理性的な判断力」
庚子を持つ人は、あまり自分の感情に左右されず、物事を冷静に見極めようとするドライな性質があります。正義感も強いので、間違っていることは遠慮をせずに指摘することができる人物です。問題が起こったときには、まずどこに課題が隠されているのかを冷静に突き止めるため、ときには周囲と衝突をしてしまうこともあるようです。しかし、先を読む判断力によって正しい答えを導き出すことは周囲も分かっているので、結局のところは庚子の意見に耳を傾けます。
「庚子」の性格や特徴②「人生諦めが肝心の損切り上手」
冷静で切れ味鋭い感性を持つ庚子は、物事の見切りもうまいのが特徴です。先をしっかりと読み通し、うまくいかないと感じたら、それまでどれほど努力を注いでいてもスッパリと手を引けます。過去にくよくよととらわれず、すぐに割り切って新たな挑戦をスタートできる点は、庚子の特徴的な強みと言えるでしょう。また、新たな挑戦を行うときも、無理や無謀なチャレンジは好まず、しっかりと着地点を計算して飛び込むタイプです。
「庚子」の性格や特徴③「実は繊細で傷つきやすい」
ドライで思い切りが良いタイプではありますが、内面は繊細で傷つきやすいのも庚子の特徴です。普段は人付き合いにも淡泊ですが、実は周りにどう思われているのかを気にしており、密かに反応をうかがっています。特に自分の悪口を言われている可能性があると感じると、心が落ち着かなくなり、どうしても真偽を確かめたくなってしまうようです。そうした一面を持ちながらも、なかなか表に出せないのが庚子の特徴と言えます。
「庚子」の女性が持つ特徴は?
庚子の女性は落ち着いた上品な心の持ち主であり、あまり強く自己主張をすることはありません。内面も優しく穏やかであり、一緒にいて和やかな気持ちにさせられると感じる人も多いでしょう。プライドが高いのは庚子の特徴ではありますが、女性の場合は、あまり周囲に対してその性質が出ることはありません。どちらかと言えば、「失敗を怖がって本心を出さない」「ボロが出ないように無難に振る舞う」といった行動に表れるようです。
「庚子」の男性が持つ特徴は?
庚子の男性は、クールで頭の切れる印象を与える人物です。普段から人とは違った観点を持っており、疑問があれば鋭く切れ込んでいくスタイルは、周りの人から一目置かれる特徴となっています。本質を見抜く洞察力にも優れ、何事もテキパキとこなす要領の良さにも定評があります。一方、ハッキリと白黒をつける物言いによって、周囲から冷たいと思われてしまうことも多いようです。良くも悪くも周りと馴れ合わない性質をどのようにコントロールするかが、人生を成功に導く鍵となります。
「庚子」の人の恋愛傾向は?
庚子の人は、異性に対してあまり積極的にアプローチをせず、じっくりと関係を育んでいこうとします。恋愛関係を築くよりも、まずは内面を理解したいと望むため、日常会話を大切にしながら距離を縮めていくのが基本です。仲良くなるまでは時間がかかりますが、一度信頼関係が縮まれば、とことんまで相手を大事にするのが庚子の特徴でもあります。細やかな気配りで相手をエスコートし、一緒にいる時間をできる限り楽しませようとするサービス精神の持ち主です。
「庚子」の人の結婚傾向は?
恋愛と同じように、庚子の人は結婚に対してもじっくりと向き合う傾向があり、焦って踏み出そうとはしません。実際に家庭を持てば、落ち着きのある穏やかな家族関係を築き、丁寧に配偶者や子どもへ向き合います。ルールやしつけは大切にするため、家族間といっても必要以上に馴れ合いになることはなく、愛情と厳しさのバランスが保たれた関わりを大事にするようです。ただし、仕事が忙しくなると、家庭を顧みなくなる傾向があるので、意識的に家族とのコミュニケーションを習慣づけることも重要です。
「庚子」の人の仕事運・適職は?
冷静沈着で判断も早い庚子の人は、仕事においても優れた成功を収める才能に恵まれています。他の人があれこれと迷ってしまうような場面でも、スパっと意思を固められるので、先行逃げ切りで成果を収めるケースが多いようです。また、トラブル対応にも強く、不測の事態が起こってもあまり動揺はしません。問題の原因を素早く突き止め、冷静に対処していきます。そんな庚子の人には、技術職や開発職、経理といった数字やデータを扱う職業が適していると言えます。
「庚子」の人の金運は?
陽の金である庚を持つことから、庚子の人は、生まれながらにしてとても優れた金運に恵まれています。自分の実力をしっかりとお金に変えることができるため、努力をすればするほど経済力も身に着いていくようです。また、庚子の特徴として、お金の使い道をシビアに考えられるという点が挙げられます。収入が増えてもあまり無駄遣いはせず、投資をして資産を増やしたり、自分磨きで実力を高めるのに用いたりと、賢明な使い方ができるのも強みです。
「庚子」と「乙丑」の相性は?
鋭い感性と判断力を持つ庚子にとって、ゆったりペースで物事に取り組む乙丑(きのとうし)は、実のところとても相性の良い相手です。周りに対して少しトライになり過ぎてしまいそうなとき、乙丑の何気ない一言が気持ちを落ち着かせ、周囲への関わり方を見直すきっかけとなります。反対に、乙丑からすると、テキパキと行動する庚子はとても頼もしい存在です。そばにいることで、自分も成長できるような気持ちになるため、自然と関わる機会が増えていくでしょう。
「庚子」と「辛未」の相性は?
控えめで周りへの気配り上手な辛未(かのとひつじ)は、庚子にとって心を許せる貴重な存在です。自分が気になってしまうポイントを、同じように辛未がカバーしてくれるので、何も言わなくても通じ合えるような深い信頼関係が結ばれていきます。阿吽の呼吸の心地良さをどちらも実感するため、お互いが他の人にはない魅力を見出し合える組み合わせと言えるでしょう。そのため、仕事のパートナーとしてはもちろん、恋愛や結婚のパートナーとしても良好な相性に恵まれています。
「庚子」と「戊辰」の相性は?
理知的で冷静な庚子にとって、上昇志向の強い戊辰(つちのえたつ)は、良き目標やライバルとなる相手です。協力関係を築けば、どちらも相手に一目置いて関わるため、尊敬心の保たれた良好なパートナーとなります。異なる分野で出会ったとしても、お互いが相手を良きライバルとして認め合うため、切磋琢磨できる重要な存在になるでしょう。戊辰はやや楽天的な一面があるため、繊細な庚子にとって、細かなことを気にしなくて良いという気持ちにさせてくれるのも魅力です。
「庚子」と「丙辰」の相性は?
繊細で傷つきやすい庚子にとって、はきはきと物事を表現する丙辰(ひのえたつ)は、やや苦手な相手です。カラッとした裏表のない人柄が魅力の丙辰ですが、庚子からすればデリカシーがないように映り、もっと配慮してもらいたいと感じられてしまいます。しかし、そのことを伝えようとしても、丙辰にはあまり理解してもらえず、一方的にフラストレーションが溜まってしまうのです。丙辰と関わりを持つときには、できるだけ表面的な言葉ではなく、内面に目を向けてあげるのがポイントとなりそうです。
「庚子」と「丙戌」の相性は?
冷静沈着な判断を心がける庚子にとって、ピュアで真っ直ぐな丙戌の相手は、行動スタイルが異なる難しい存在です。どうしても周りと一定の距離感は必要とするのが庚子の特徴なので、真っ直ぐに近づいてくる丙戌は、少し苦手に感じられてしまいます。決して嫌いというわけではないものの、少し気疲れしてしまうというのが実情でしょう。両者が良好な関係を築くには、庚子が聞き役に回り、少し包容してあげるような気持ちで接するのがコツです。
「庚子」と「庚午」の相性は?
物事を思慮深く考えられる庚子にとって、思い立ったが吉日タイプの庚午(かのえうま)は、あまり相性の良くないタイプです。悩み事を相談しても、「深く考えても仕方がない」と簡単に片付けられてしまい、あまり話を聞いてもらえません。反対に庚午からしても、庚子に対しては、細かなところをつつかれるようで苦手意識を持ってしまうようです。両者が相手と分かり合えないと感じてしまうので、協力関係を築くには、それなりに工夫が必要となります。
「庚子」が命式にある著名人
庚子の有名人と言えば、男性なら、「神木 隆之介」「宮藤 官九郎」「DAIGO」「谷原 章介」で、女性であれば「木村 多江」「山田 優」などが挙げられます。
【まとめ】「庚子」の人は、こんな人!
・物事を鋭く見つめる観察力
・冷静沈着な判断力
・何事に対しても慌てることなく丁寧に向き合い、問題を乗り越えていく
・胸の奥には繊細で傷つきやすい面も抱えており、周囲の何気ない一言を反芻してしまうことも
・どこまでも相手を細やかに思いやる態度
・穏やかで落ち着いた関係を好むため、幸せな家庭を築く人が多い