四柱推命「傷官」の人の性格・特徴は?適職、恋愛、運勢まで解説

四柱推命「傷官」の人の性格・特徴は?適職、恋愛、運勢まで解説

四柱推命において、その人の本質を示すと言われる通変星。 「比肩」「劫財」「食神」「傷官」「偏財」「正財」「偏官」「正官」「偏印」「印綬」の10種類がある通変星のうち、今回は『傷官(しょうかん)』を紐解いていきましょう。「傷官」の意味、この星に持つ人の生まれ持った性格、運気、適職、恋愛傾向、結婚運、金運などについて、詳しく解説していきます。

四柱推命における「傷官(しょうかん)」の意味とは?


四柱推命における「傷官」とは「官(=社会)を傷つける」という意味があります。この星を持つ人は権力や不正、時代風潮などに逆らう気力や気概があるのです。ですから、周りの人から時には「とっつきにくい人」と思われたり、尖っている印象をもたれることもあるでしょうね。

しかし、その裏で繊細な感性を持ち、傷つきやすい心も傷官の人は持っているのです。反骨精神とナイーブさが同居している傷官の人は、クリエイティブな世界で活躍することもできます。「表現すること」に向いている傷官は自分の思いや感情などを言語や音楽、絵画などで表現する力があります。既存の観念に捉われることのない、傷官の豊かな想像力は周りの人に大きな影響を与えたり、驚かせることも多いでしょう。

傷官の人の性格や特徴とは?


「傷官」の人の性格ですが、物ごとの理解が早く聡明です。頭が良く、直感やひらめきにも優れたものを持っているので、物ごとの本質を見抜くこともすぐにできるでしょうね。

ただ、それだけに傷官には打たれ弱いところもあるのです。周りの人の気持ちや思いがよく見えるために、傷ついてしまうことも頻繁にあるのが傷官です。相手のちょっとした言葉や表情から気持ちを鋭く察し、生きづらさを感じる人もいるのです。

また、「傷官」の星を持つ人は、美人が多いことでも知られています。「傷官美人」という言葉があるほど、顔や姿が整っている人がこの星には多いんですね。ただ人前に出るのは苦手で、人と群れることをあまり好みません。

傷官の人の仕事運、適職とは?


「傷官」の人は「表現する仕事」に向いていると言えるでしょう。自分の考えや意見を伝えたり、発信したりすることが好きなのです。 頭の回転が速く、その時その場に応じて、適切な考えや手段を取ることができる傷官ならば、評論家やコメンテーターなどの職業も合っているでしょうね。

とにかく感性が豊かな星なので、デザイナー画家作曲家演奏家など「アーティスト」と言われる仕事に進むのも良いでしょう。ほかの人の真似をせず、自分独自の考えで新しい物ごとを作り出す能力に長けている傷官は、人を感動させることができるのです。大勢の人と一緒に仕事をするよりも、1人でできる仕事のほうが繊細な感性を持っている傷官には合っています。

傷官の人の恋愛傾向とは?


「傷官」の人の恋愛ですが、わりと奥手なので、相手に気持ちを相手に伝えられずに終わってしまうことも多いでしょうね。しかし、傷官の人は心の中ではロマンティックな恋をいつでも夢見ています。「ドラマティックで素敵な恋をしたい」と、恋に恋しているような人も多いでしょう。

そんな傷官は、少女漫画のようなシチュエーションで恋がスタートしたなら、すぐにのめり込んで何も見えなくなってしまうこともあるでしょうね。自分から想いを伝えることが苦手な傷官は、きちんと気持ちを伝えてくれる積極的な異性に好意を抱きます。しかし、お付き合いが始まってからは、持ち前の表現力を活かして言いたいことをうまく伝え、傷官は相手と良い関係を築いていきます。

傷官の人の結婚運とは?


「傷官」の人は「運命の出会い」というものを、心のどこかで信じ大切にしています。ですから、「この人が運命の人だ!」と思えば、結婚までストレートにわき目もふらず突っ走っていくでしょう。

ただ、理想が高いところもありますから、パートナーに対しての欲求も自然と高くなっていきます。「こうすべき」と、自分の理想を押し付けていくと、相手の心は離れていってしまいますから、気をつけてください。

また、傷官の人は縛られることが嫌いです。相手から指図をされたりするのも、傷官にとってはイライラの原因になってしまいます。温かくそばで見守っていてくれて、自由にしてくれる人とならば、良い関係を築いていくことができるでしょう。

傷官の人の運勢とは?


「傷官」の人の運勢ですが、生まれ持った鋭い感性をうまく使いこなしていくことが成功のカギとなるでしょう。クリエイティブな傷官は、仕事のうえでも独自のアイデアを活かして何かを生み出したり作ったりすることができれば、成功に繋げることができます。

しかし、その繊細な感性をしかる場所でうまく使いこなすことができず、傷つくことが多くなると、殻に閉じこもってしまうこともあるでしょうね。また、人の評価が気になるタイプなので、SNSなどにはくれぐれも気を付けたほうがいいでしょう。知らない誰かからの意見が気になってしまい、心の傷を抱え込んでしまうこともあります。ナイーブな傷官は、心を空っぽにする時間を作ることも大切です。

傷官の人の金運とは?


「傷官」の人の金運ですが、とても良いものなんですね。不思議とお金がたまっていくタイプです。ですから、傷官の頭の良さと鋭い感性を活かして、専門性を活かした職に就くと大きな財を成すことも可能でしょう。

またこの星に生まれた人は、女性だとしても、事業などで成功して周囲の男性に負けない大きな財産を築くことができます。「官」は男性を指し、「傷官=男性を傷つけるほどの才能と専門性を持つ人」という意味になりますから、女性だとしても持って生まれた才能や力を社会で大いに発揮することができるのです。若い時は状況の変化に足をすくわれたり、予想がつかない中で多く苦労もありますが、晩年になるほど、社会的な地位は高くなっていくでしょう。

傷官の人と相性の良い通変星とは?


傷官と相性の良い通変星は、「正財」と「偏財」、そして「偏印」です。

◆正財

「傷官」と「正財」は、精神的に深い繋がりを持つことができます。傷つきやすく、時には人を信じられなくなってしまうこともある傷官ですが、まじめで誠実な正財には心を開いて接することができるのですまた、正財は傷官の独特な感性やモノの感じかたに大きな理解を示します。 いつも気持ちに寄り添ってくれる正財に、傷官は大きな信頼を寄せます。

◆偏財

「傷官」と「偏財」は、お互いの長所を分かち合い、高め合える関係です。ですから、この星の組み合わせで親友としての関係を長く続けている人も多くいるでしょう。ユニークでクリエイティブな才能を持っている傷官と、興味を持ったことに対してとことんまで突き詰めていく偏財の相性はとても良いのです。一緒にいれば刺激を与え合い、お互いのモチベーションも向上していくでしょう。

◆偏印

「芸術肌で感受性が豊かな者同士の「傷官」と「偏印」は、意見がとてもよく合います。相手の言っていることがお互いによく理解できますから、話していると楽しいんですね。時間を共有しているうちに、互いに相手の才能に敬意を示すようになるでしょう。傷官と偏印は、お互いの世界をさらに発展させていくことができる組み合わせです。

傷官の人と相性の悪い通変星とは?


傷官と相性の悪い通変星は、「比肩」と「偏官」、そして「正官」です。

◆比肩

同じように向上心の高い「傷官」と「比肩」ですが、 互いの主張がぶつかり合うことが多い組み合わせです。「傷官」が良かれと思ってしたこと、良かれと思ってアドバイスしたことが、結果的にはプライドの高い「比肩」の気持ちを傷つけてしまいす。また、論理的に考える「傷官」と、非論理的で夢見がちな「比肩」とでは、考えかたも正反対で、互いに相手の言い分を受け入れることができないのです。

◆偏官

「傷官」と「偏官」はテンポやペースがまったく違います。ですから、一緒に同じことをしても最後まで噛み合わないことも多いでしょう。 しかし、対等な関係なら衝突しやすい関係も、上下関係がある場合なら抑制が効きうまくいくことがあります。

◆正官

正反対の性質を持つ組み合わせの「傷官」と「正官」は、互いに相容れることができません。既存の型や常識を破って、新しい考えや行動を起こしていく「傷官」と、古い慣習や伝統を尊重し受け継いでいくことを大切にする、保守的な「正官」は根本的な考えかたに大きな違いがあるのです。ただし、相手の言うことを理解しようとし、良いコミュニケーションを取れるようどちらも心がけることで、自分にないものを取り込んでいくことができるでしょう。

「傷官」が命式にある人への接し方


大人数だとストレスがたまりやすい「傷官」ですから、遊びなどに誘う時はできるだけ少人数にしたほうがよいでしょう。また、恋愛では傷官はなかなか自分の想いを相手に伝えることができません。ですから、気持ちをよく読み取って自分から積極的にアプローチしていくことで傷官の好意を得られます。

ドラマのワンシーンに出てくるようなデートスポットに連れていってあげるとロマンティックな傷官は喜びます。花束やちょっとしたプレゼントを用意して告白すると成功率も高いでしょう。デリケートな傷官ですから、言葉は慎重に選んでください。