甲戌（きのえいぬ）とは？

甲戌(きのえいぬ)とは、十干「甲(きのえ)」と十二支「戌(いぬ)」を組み合わせた干支です。 「甲」は大樹を示す十干で、どっしりかまえている様子を表しています。 「戌」は晩秋を表す十二支であり、示唆しているのは頑張り屋であることや真面目な姿勢です。 この2つの性質を合わせ持つ甲戌は、秋の終わりの大樹のように静かな雰囲気を持ちながらも、強い芯や我慢強さを秘めています。 さらには、大きな木が鳥などの生物をそっと受け止めるように、義理人情の持ち主です。

「甲戌」の人の性格や特徴は？

甲戌を持つ人は、おとなしいのですが、やるべきことはきちんとやり責任を果たします。 秋の終わりの空の下にどっしりたたずむ大樹のように強い芯があり、着手したとすれば最後まで成し遂げるタイプ。 控えめで自己主張をする性格でもないため、ほかの人からすると感情や考えを読み取りにくいところが。 それゆえクールな印象もうかがえますが、本当のところは誠実で深い愛情を秘めています。 物事を論理的に考え、何事に関してもハッキリした答えを出そうとしますし、ムダのない形で物事を進めるでしょう。 慈愛心に満ちており、どんな時でも人を助けようとします。 おっとりしており礼儀をわきまえていますので、年上の人から目をかけてもらいやすい存在。

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「甲戌」の性格や特徴①「強い芯を持つ頑張り屋さん」

甲戌を持つ人は、極限のなかでも、どんと立っている大樹を思わせる芯の強さがあります。 何があってもぐっと堪え、努力を積み重ねていけるタイプです。 忍耐力に関しては、右に出る者がいないほど。 揺るぎない信念を持っていますので、つらい状況下でも、めげるどころか脱却するための策をあれこれ模索しながら頑張ります。 だからこそ、何かしら始めたとすれば、最後まで投げ出さずにきちんとやり遂げるでしょう。

「甲戌」の性格や特徴②「効率的な考え方ややり方をする」

甲戌を持つ人は、論理的な思考回路を持っています。 できるだけムダなことをせず、最短の道のりで目標を成し遂げようとするでしょう。 そのため、当然と言われるものを疑いますし、何にもとらわれず自分のやり方でやってみようともします。 いかなる時も、俯瞰的に物事を見て冷静な判断をする人。 他者からすると何を考えているのかよくわからず、本人が意図していなくても、謎めいた人柄を感じさせているところが。

「甲戌」の性格や特徴③「礼儀正しく義理と人情に厚い」

甲戌を持つ人は、他者と丁寧に付き合います。 人を敬う気持ちがあり、失礼のない態度を取ることも心がけているタイプ。 普段から仲間や家族を大事にしています。恩を仇で返すような行動は絶対に取りません。 受けた恩義はいつまでも忘れず、きちんと尽くそうとする義理堅さがあります。 人を助けた場合でも同じことを強要しないのは、人情にあふれているため。 クールに見えても、実際は慈悲深い人柄をしています。

「甲戌」の女性が持つ特徴は？

甲戌を持つ女性は、普段からとてもしっかりしているタイプ。 誰も見ていなくても手を抜かず、何でもきちんとこなします。 合理的な考え方をしていたり方法を取ったりするため、仕事に関しても優秀です。 経済観念も発達していますので、散財する場面は皆無。 繊細で周囲に対する配慮を欠かしません。 困っている人がいれば力になろうとするなど、面倒見の良さは抜群です。 一度心を開いた相手には、たくさん目をかけようとします。 ただ、プライドが高い面やクールな印象があるため、本当の人柄をよく知らない相手からは誤解されてしまう場合も。

「甲戌」の男性が持つ特徴は？

甲戌を持つ男性は、堅実で地道に成功をおさめます。 向上心が強いだけあり、手の届く目標には興味がありません。 高い理想を掲げ、ひたすらゴールに向かい頑張ります。 頭の回転が速く仕事もすぐに覚え、早い段階で手腕を発揮するでしょう。 普段から合理的な考え方をしていますが、情に厚いからこそ他者をないがしろにする言動は取りません。 気遣いを忘れず人と接します。 義理を大切にしていますので、他者を裏切ることはないタイプ。 いつも自分を正当化しないのは立派です。 ただ、場合によっては、それが誤解を生む原因になることがないわけではありません。

「甲戌」の人の恋愛傾向は？

甲戌を持つ人は、普段クールな印象が強いのですが、恋愛に関しては実は甘え上手。 好きな人の前では甘えモードに。 いつもはしっかりしているからこそ、大きなギャップに魅力を感じる人は少なくありません。 信頼関係を重視していますので、パートナーには誠意を持って向き合おうとします。 いつもは冷静な顔をしているにもかかわらず、好きな人にはすべてを見せたくなるところが。 その点も、甲戌が持つギャップであり魅力でもあります。 真面目に恋愛をしますので、遊びの恋にはまったく興味がありません。 交際を始める段階から、結婚を視野に入れています。 もしも相手がまだ将来について深く考えていなかった場合、負担にならないわけではありません。

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「甲戌」の人の結婚傾向は？

甲戌を持つ人は、交際が決まった段階で将来を意識するくらいですから、結婚願望は強め。 本当にゴールインまで到達できる相手かどうか、きちんと見定めてから付き合います。 さらに、交際が始まれば信頼し合える関係を築きますので、相手を選び間違えることはありません。 刺激は求めておらず、安定した結婚生活を営みたいと考えています。 それゆえ、配偶者と一緒に温かい家庭を築こうとするでしょう。 甲戌にとっては家庭が第一ですから、家族のために献身的な愛情を注ぐのは当然のこと。 しかし、我慢強いからこそ、不満があっても誰にも迷惑をかけまいとし、1人で溜め込みがちです。 配偶者とはきちんと腹を割って話せることによって、満足のいく暮らしを送れます。

「甲戌」の人の仕事運・適職は？

甲戌を持つ人は、地道に頑張って成功をものにします。 自分を高めていくことに熱心ですし、何でもきちんとやるため、確実に成果を上げる人。 合理的に仕事を進められるゆえ、余計なことに時間を割かず最短で目標を達成するでしょう。 礼儀正しい性質ですので、上司や他者の人から評判が良いタイプ。 仕事はデキますが、自分をぐいぐい売り込むのは得意ではありません。 たとえば営業をするにしても新規で飛び込むより、長年の付き合いがある顧客と仕事をするほうが合っています。 また、面倒見が良く何事もしっかり成し遂げますので、人材を育成したり管理する仕事にも適性が。 我慢強く古い伝統なども大事にするほうですし、古風な風潮の会社であっても不満を持たずに働けます。

「甲戌」の人の金運は？

甲戌を持つ人は、金運にとても恵まれています。 堅実的に財を築いていけるのは、稼ぐ力も貯める力もあるからです。 非常にバランスが良いタイプ。 きっちりしている性質ですし合理性がありますので、ムダなものにお金を使うことはありません。 将来的にどれくらいお金が必要なのかきちんと計算できているため、金銭管理もしっかりしています。 棚からぼた餅のような幸運に恵まれ、一度にお金が入ってくるわけではありません。 ギャンブルなど一攫千金のような縁は、持ち合わせていないからです。 甲戌は普段から真面目に働いているからこそ、確実に財を成せる傾向が。 頑張りに裏切られることはないため、働けば働いた分だけ給与に反映されてお金が入ってきます。

「甲戌」と「己卯」の相性は？

甲戌と己卯は、共に安心感を与え合える相性。 誠実な甲戌と温かい人柄を持つ己卯は、公私共にわたり良好な関係を築ける間柄です。 お互いに良い意味で遠慮がありません。 だからこそ、気楽に付き合えます。 己卯は少しばかり内気な面がありますが、甲戌とは似ているところをたくさん持っていますので、心をどんどん許すように。 また、お互いに長い目で見て物事を進めるため、波長が合い頼もしい存在になります。

「甲戌」と「甲寅」の相性は？

甲戌と甲寅は、良い形で競い合いながら実力を伸ばし合える関係です。 黙々と努力する甲戌と明るい甲寅は、お互いを受け入れ良い刺激を与えます。 共に向上心があり、高い場所を目指して頑張るタイプ。 場合によっては競争しなければいけない場面もありますが、それはとても良い経験に。 尊重し合えるライバルとして高め合えるでしょう。 仮に同じ方向に目が向いている場合、1人でいる時以上に力を発揮し頑張れます。

「甲戌」と「癸卯」の相性は？

甲戌と癸卯は、信頼を寄せ合いながら理解できる相性です。 甲戌はクールに見えても実は人情深いタイプですし、癸卯は温厚。 お互いに身近な人を大切にできるからこそ、信じ合える関係を重視しています。 さらに、お互いに揺るぎない芯を持っているため、仮に問題が起きても1人で解決しようとするでしょう。 ただ、癸卯であれば甲戌が思い切った行動に出ることがあったとしても、きちんとわかってあげられます。

「甲戌」と「戊辰」の相性は？

甲戌と戊辰は、ぶつかる状況を回避しにくい相性。 お互いに明確な意見を持っていますし、きちんと伝えようとします。 ですが、そのような行動が裏目に出てしまいかねません。 仮に意見が食い違ったとすれば、お互いに自分の意見を押し通そうとしますので、交わることはできないまま。 また、共にテキパキ行動するところがそっくりですから、一見合いそうな印象がうかがえます。 しかし、似た者同士であるがゆえに衝突しがち。

「甲戌」と「壬申」の相性は？

甲戌と壬申は、相手に翻弄されてしまう組み合わせになっています。 甲戌は、他者に本心をあまり見せません。 一方、壬申は誰に対しても上手に甘えます。 他者になかなか心を許せない甲戌からすると、相手の懐にすっと入り込む壬申は、うらまやしい存在。 とは言え、甲戌にしてみれば壬申の言動を評価できるどころか、誰にでも良い顔をしているように見えて仕方がありません。 信用ならないとも思ってしまうでしょう。

「甲戌」と「庚辰」の相性は？

甲戌と庚辰は、距離を置いておいたほうが無難な相性です。 お互いにあまり主張はしませんが、それでも自分の意見はハッキリしています。 共にあまりしゃべらないため、相手が何を考えているのかよくわかりません。 話をする機会があってもお互いに折れないゆえ、相手に対する不満が芽生えます。 きめ細かな配慮ができる甲戌にとり、あまり物事を深く考えておらずマイペースな庚辰の言動は、不躾な印象を与えることも。

「甲戌」が命式にある著名人

甲戌の有名人と言えば、男性なら、「大谷翔平」「羽生結弦」「生瀬勝久」で、女性であれば「本田翼」「上白石萌音」などが挙げられます。

【まとめ】「甲戌」の人は、こんな人！

・どっしりたたずむ大樹のごとく、揺るぎない芯を持つ
・やるべきことを地道にこなし、責任を果たす努力家
・ムダを省いて、効率的に物事を進めるタイプ
・クールな印象がありながらも、本当は義理人情に厚い
・礼儀正しいため、目上の人から好かれやすい
・恋愛は、好きな人の前でだけは甘えることができる
・結婚は、尽くして温かい家庭を築こうとする
・仕事は、合理的に進め最短で結果を出す
・金運は、稼ぐ力も貯める力もありバランスが良い

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