十二運の「衰」の特徴/性格は?
衰(すい)とは、四柱推命における十二運星の1つであり、老人のようなエネルギーを持つ星です。 衰を持つ人は、温和な性格しています。 深い洞察力に優れ、物事の本質を見極められる目の持ち主。 どんな状況においても、冷静に物事を判断します。 おだやかですから、どのような人とも合わせることができ、円満な関係を築けるでしょう。 落ち着きがありますので、年下よりも年配者のほうが気が合います。 慎重派で保守的ではありますが、だからこそ周りを不安にさせない存在です。 控えめゆえに自分が前にどんどん出ていくことはなく、縁の下の力持ち的な存在として他者のために尽くします。 人の苦労を買って出るのもいとわないなど、お人よしな一面も。
十二運の「衰」の仕事運・適職は?
衰を持つ人は、常に周りに配慮し、冷静な対応力を持っています。 これまで培ってきた経験や技術が他者のためになることに喜びを見出しますので、奉仕をしたりサポートをしたりする仕事が適職。 たとえば、医療や介護の分野、教師や塾の講師などが挙げられます。 手先が器用な人も多いため、料理研究家やハンドメイド作家、伝統工芸職人など、ものづくりに関連する職業との相性は抜群です。 地道に取り組む粘り強さを持っていますので、経理をはじめ事務の仕事にも向いています。 変化や新しいことを始めるのは苦手ですが、成長したい気持ちが前のめりになった時は、チャレンジ精神が旺盛に。 小さな成功を重ねていく中で自信を持てるようになり、知識や技術を極めていきます。
十二運の「衰」の恋愛傾向は?
衰を持つ人は、恋愛に対して奥手で受け身なタイプ。 好きな人ができても自分からアプローチができず、想いに気づいてもらえることを期待します。 結果、大事なチャンスを逃してしまうことも。 そのため、自分とは対照的に積極性にあふれている人に惹かれやすく、好きになってくれた人と交際をする傾向があります。 まるでジェットコースターのように、展開の早い恋愛には付いていけません。 じっくり時間をかけて愛を育む、おだやかな恋愛を好みます。 何かと相手に譲りがちになるため、遠慮せずに本音を言える相手が、無理をせず一緒にいられるパートナーです。
柱別にみる「衰」を持つ人の特徴
◆年柱に衰がある場合
年柱にある十二運は、親や目上の人との関係においての性質を表します。 年柱に衰がある人は、幼いころから考え方や発言が大人びていますので、年上の人から可愛がられたり、頼りにされたりするようです。 周りからあれこれ言われたとしても、ブレない信念の持ち主。 自らの経験に基づき、注意深く物事を判断します。
◆月柱に衰がある場合
月柱にある十二運は、仕事面においての性質を表します。 月柱に衰がある人は、目立つことを好みません。 自分が前に出ていくよりも、サポーター役として手腕を発揮します。 お人よしゆえに、用事を頼まれるとできないとは言えず引き受けがちですから、人から利用されてしまうことも。 断る勇気も必要です。
◆日柱に衰がある場合
日柱にある十二運は、プライベートや恋愛においての性質を表します。 日柱に衰がある人は、自分のペースを持っているようです。 他者との関わりよりも、1人の時間を優先します。 用心深いため、周りに近寄りがたい雰囲気を感じさせるところが。 しかし、本来は温厚で、他者に合わせようとする意識も持っています。
十二運の「衰」と通変星の組み合わせを見る
◆「衰」と比肩(ひけん)の組み合わせ
「衰」と「比肩」の組み合わせを持つ人は、優れた洞察力を武器に成果を上げます。 比肩には、強い意志があり自力で物事を成し遂げられるでしょう。 そこに冷静な見極めの目を持つ衰が合わさると、より落ち着いた判断力が際立ちます。 さらに、周りに知識や経験を伝えていけば、鋭い目線を持ち味にし、より多数の結果を残せるように。
◆「衰」と劫財(ごうざい)の組み合わせ
「衰」と「劫財」の組み合わせを持つ人は、面倒見が良く、他者のために苦労することを惜しみません。 劫財も衰も人が良く、他者から頼られる場面がたくさんあります。 落ち着きや安定感があり、周囲に安心感を感じさせます。 ただし、良いように使われやすいため、きっぱり断る勇気を持つことが大切。
◆「衰」と食神(しょくしん)の組み合わせ
「衰」と「食神」の組み合わせを持つ人は、超越した考え方をしており、物事を俯瞰的に見て判断します。 食神は、楽観的ですし、すべてにおいて偏りのない見方をします。 そこに冷静な判断を下せる衰が合わさると、視野がぐんと広がり、何もかも悟っているかのような考えを持ちます。
◆「衰」と傷官(しょうかん)の組み合わせ
「衰」と「傷官」の組み合わせを持つ人は、創造性の高い作品を生み出す才能が豊かです。 傷官は、独創的な能力に恵まれています。 地道に経験を積み重ねていく衰の性質が合わさることによって、何にもとらわれない洗練されたセンスや技術が存分に活かされたものを作り出せるように。
◆「衰」と偏財(へんざい)の組み合わせ
「衰」と「偏財」の組み合わせを持つ人は、しっかり計算して確実に利益になるものだけを得ます。 偏財は現実的な考え方をしている一方で、思いきりの良さも兼ね備えているでしょう。 鋭い推察力を持つ衰が合わさると、利を手にする確実性はぐんと上昇します。 生まれながらにして、商人と言えるタイプです。
◆「衰」と正財(せいざい)の組み合わせ
「衰」と「正財」の組み合わせを持つ人は、時間を味方にして物事を達成します。 真面目かつ地道に人脈や財を築く正財に、何でも諦めずコツコツ実績を積み重ねていく衰が合わさると、着実に目的を成し遂げる力が強まるように。 やや時間はかかるものの、たゆまぬ努力はやがてしっかり実を結びます。
◆「衰」と偏官(へんかん)の組み合わせ
「衰」と「偏官」の組み合わせを持つ人は、大舞台で頂点に立てます。 偏官は、理想に向かい素早く事を進められる人。 優れた洞察力と俯瞰的に判断できる能力を有する衰が加わると、確固たる実力と推進力を高め、頼れるリーダーとして活躍できます。 偏財には向上心があるゆえ、期待できるのは大規模な環境下でも大きな成果を出せること。
◆「衰」と正官(せいかん)の組み合わせ
「衰」と「正官」の組み合わせを持つ人は、世のため人のために、自分が培った知識や経験を使うことができます。 強い責任感があり秩序を大事にする正官に、他者を思いやれる衰が合わさると、自分が持っているものを社会に還元しようとします。 ひいては、その行動が成長に繋がるでしょう。
◆「衰」と偏印(へんいん)の組み合わせ
「衰」と「偏印」の組み合わせを持つ人は、自分の力で何でもできます。 頭がやわらかい上に、高い技術力を持つ偏印。 自らが持つ知識と経験を武器にし結果を残す衰が加わると、自身の能力や状況を的確に捉え正しい結論出せるように。 また、偏印は変化に弱い衰を助け、衰は偏印の移ろいやすさを弱めるため均衡性を図れます。
◆「衰」と印綬(いんじゅ)の組み合わせ
「衰」と「印綬」の組み合わせを持つ人は、育成能力にあふれています。 印綬は並々ならぬ探求心があり、膨大な知識量であっても、地道にものにできる能力に特化している人。 さらに、勉強熱心で気配りにあふれた印綬と人助けができる能力に優れた衰が合わさると、生まれるのが人を育て上げる才能です。